壊れせんべいがすき。

粒焼きからこぼれ落ちた更にどうでもいいような粒つぶ。

墓参り。

妹と、父の墓参りに行ってきた。

お線香は100均の取り置きがあるが、お花は買わなきゃならん。でも買うと結構する。

どうすっかなぁ~・・と思い、意を決して?近所の畑まで行き、おじさんに、庭のお花を売ってくれませんか?と尋ねてみた^^;

父は野の花が好きだったので、お墓に供えたいんです、と言って。

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そこは無人野菜売り場(いつも有人だけど)を兼ねた、広い畑を持つ昔ながらの農家である。

『いいよいいよお金なんて。好きなの適当に切って持っていきなよ』とおじさんはハサミを渡してくれた。

ありがたや!

まだシャンと立っているひまわり、名前が分からん紫の小さな花。

ごめんね、と心の中で呟きながらお花を適当な長さにジョキリと切る。

すまん、と思いながら花びらや茎にしがみついている虫を指ではじき飛ばす。

 

そこのおばあちゃんまで出てきて、『ケイトウもよかったら持ってって。赤いからお墓に映えるから』と、自ら何本か切って渡してくれた。

菊もあるんだけどね、今年はダメになっちゃったのよ~、と苦笑しながら。

 

 

もう何年も前に、おばあちゃんは連れ合いを脳梗塞で亡くしている。

家で夕食後にくつろいでいた時に、突然倒れたらしい。

『私の方にね、ぐっーとよっかかってきて、そんで死んじゃったのよ。』

息子でも嫁でもなく、妻である自分に、最期の身を任せた。

それを、おばあちゃんは心の拠り所にしてるんだろうなぁ・・と思う。

 

 

最寄の駅からお墓まで、結構な道のりを歩く。

そろそろ私も行かないとお父さんに怒られちゃうよ、という母を、まだ足が痛いんだからいいよ、と引き留めた。

じゃあ、お父さんに宜しく言っといて^^;    

仏壇にいるんだかお墓にいるんだか千の風になってんだか父の所在はよく解らんけど^^;はいよ、と言っといた。

 

 

お花ももらい物、100均のお線香だけど、せめてビールだけはホンモノを買った。

 

 

いつもお墓を去る時には『お父さん、じゃあね~また来るね』と言うのだが、

妹が続けて『じゃーね、気を付けてねー』と言ったことに気がついて二人で爆笑した。

お墓に、『気を付けてねー』って、あんた。

 

今日はポツポツ雨が降ったりやんだりした天気だったけど、帰る頃は真っ赤な夕焼けも見えた。ケイトウの花のような。