犯人が許せない 追記あり。
盲導犬が飼い主と共に会社に行く途中で何者かに刺された、と言う事件があった。
そのことをハイクに書いたらば、きなこさんがコメントをしてくれた。
そしてきなこさんはブログにも書かれている。
『街中の恐怖』
うちにも犬が2匹いるけれど、うっかりちょっと足を踏んでしまっただけで、凄い声でキャイン!と鳴く。 いや、それだけ痛いんだよね、すまん^^;
そう、それだけ痛いだろうし、条件反射で鳴くのだ。
でも。
盲導犬は飼い主に害が及ばない限りは無駄に吠えないように躾けられている。
*1だから、フォークのようなもので刺された瞬間、その盲導犬は咄嗟に我慢をしたのだ。
痛かったろうに。怖かっただろうに。
突然の痛みなのに、声をあげない、なんてことが出来るんだろうか。
いくら我慢するように訓練されていたとしても、痛い思いをさせても鳴かないようになんて訓練なんかされてないだろうに。それじゃ虐待だし。
ましてや、刺されても我慢するような訓練、なんてしていないだろうに。
これが、逆に飼い主が刺されていたらどうしていただろう。
そういう場合はどういう行動に出るように訓練されているのか分からないけど、でも少なくとも周りの人間に必死に知らせるぐらいはしていたはずだ。
それは、そうやって躾られた、というより、飼い主への愛情から、なんじゃないかと思う。
この、刺された盲導犬の飼い主は気が付かなかった。
当然であろう。 見えないし、犬も鳴かなかったのだから。
ただ、いつも一緒にいる、パートナー、いやそれよりもう家族だろうし、自分の分身であろう、その犬が、何者かに危害を加えられていることに気付けなかった、ということで自分を責め、また、とてつもなく悔しく、悲しい思いをされているんじゃないかと思う。
そして、きなこさんが書かれているように、目撃者はいなかったのか?と私も思う。
傍に、人はいなかったの??
駅や電車内で犯行が行われた線が強い、という。
もし私が目撃していたら・・。
やはり動けなかった、と思う。あまりにものことで。怖くて。
後で何らかのアクション(警察に言うなどして)は起こすと思うけれど、その場では自分の身を守ろうとして何も出来ないんじゃないかと思う。
でも犬は、自分もやられるかも、なんて思わないんじゃないか。
もしかしたら猛然と犯人に立ち向かうかも知れない。
もし、目撃した人がいたなら・・いや、いるはずだよ。
警察に届けて犯人の特徴なんかを鮮明に話していて欲しいと思う。
そして、早く早く捕まえてほしい。断罪して欲しい。
街中でたまに盲導犬を見かけると、私は走り寄って頭を撫でたい気持ちになる。
でも、パートナーといる時は触っちゃいけないんだ。
あんまり見つめてもダメだろうな・・なんだこのオバサンは、と気が散って仕事の邪魔をしちゃうだろうから^^;
だから、こっそりじっと見ている。 心の中で頭を撫でている。
今回、被害にあった盲導犬は、『オスカー』と言う名前だと、PCのニュースで知った。
その、つぶらな優しい目の盲導犬の写真を見ながら、私は心の中でオスカーを抱きしめる。
ごめんね、ごめんね。
人間ってひどいね、と何度何度も謝る。
*1 この、我慢した、という件について、今日(9月13日)の新聞で、盲導犬は決して我慢をしているわけじゃない、と書かれていた。
それは、我慢を強いるようなそんな過酷な訓練をしているのか、という投書を受けてのことらしい。
飼い主も、ただただビックリして声が出なかったんじゃないか、と。
私はそれでも・・我慢したんじゃないかと、そう思う^^;
彼は、職務を全うしようとしたんでないかと。
と・・いろいろ言っても犬の気持ちは本人(本犬?)にしか分からんのだ。